慢性疼痛の緩和ケア

痛みは人が生存していく中で必要不可欠な警告系ですが、

慢性疼痛を放置していると 痛みのほかにも倦怠感や睡眠障害・食欲不振・味覚障害などの自律神経症状が現れるようになり、

これらの症状から心理的な負担が増えて、うつ病や不安症などの心の病気を引き起こしていく傾向があります。


医療から鎮痛剤を処方されていても十分な効果は無く、それでも尚 痛みと共存しながら

日常生活を送る大変さには、計り知れないほどの精神的・身体的に苦痛があると思います。


その原因は 繰り返し起きた痛みやストレスの積み重ねで起きる『脳内感作』というものですが、脳が感じる痛みの閾値を上げることで理論上は疼痛を緩和させることが可能です。


以前ブログでも触れましたが、

過度の痛みや不安によって脳内の「扁桃体」という器官が興奮状態になり、その影響でストレスホルモン(アドレナリンとコルチゾール)が分泌されます。

脳に負の感情が沸き上がり身体を戦闘モードに切り替え、筋肉の緊張が起こります。

この現象を「桃体ハイジャック」というそうです。


本来なら 短時間で終わるはずのシステムが、出口の見えない日々のストレスなどの負荷によって桃体は より過敏になっていきます。


この厄介で可哀そうな桃体の興奮を鎮めていく有効な方法はあるのでしょうか?


桃体に直接働きかけて興奮を鎮めてくれるのは、前頭葉という部分と

相互作用の関係であるセロトニンとオキシトシンの分泌が鍵🗝となります。



セロトニンは太陽の光を浴びたりウォーキングなど一定のリズムで運動で、

もう1つのオキシトシンは皮膚への心地よい刺激や人との触れ合いで分泌が促進され 

脳内では「神経伝達物質」として、血液中に入ると「ホルモン」となって体に働きかけるという特徴を持っています。


桃体は’古い脳’と言われるほど原始的なシステムを持つ器官ですが、

前頭葉は新しく進化した部分で物事を冷静に判断しようと働きかけてくれます。




この前頭葉の働きを鍛える方法で代表的なものは、

桃体と前頭葉の連結を増やし興奮を鎮めていくマインドフルネスと呼ばれるものです。

呼吸や体など「今ここ」に集中させて思考を遮断することで桃体を落ち着かせ、

脳をリラックス状態へと導きます。

ただし没頭しすぎてしまうと、桃体そのものの働きが弱まりすぎるので何事も適度がよさそうです。

光をイメージするだけで、身体緊張はほぐれる

「太陽イメージ法」(基礎理論・宗像恒次、作成・山本潤一)


(1)目を閉じます。今感じているストレス(不安、怖さ、いら立ち、悲しさ、苦しさ、など)を実感すると、体のどの場所に違和感や緊張感を感じますか?

凡例→頭、顔、のど、胸、おなか、後頭部、首、肩、背中、腰、手、足、全身、など。


(2)あなたは、何時ころの太陽の光が好きですか?

凡例→早朝、午前中、昼ごろ、3時ころ、夕方、など。


(3)では目を閉じ、次のことをイメージしてみてください、今あなたは、自宅の庭であなたが好きな時間帯の太陽の光を全身に浴びています。どんな気持ちがしますか?

凡例→気持ちいいなあ、あったかいなあ、ほっとするなあ、おだやかだなあ、元気が出るなあ。


(4)そのまま30秒ほど、その心地よさを感じていてください。


(5)そうすると今、あなたの先ほどの身体の緊張の部位はどうなっていますか?

凡例→少し緩んでいる、ほっとしている、少し楽になっている、少し溶けてきている、少しあったかくなってきている、など。


(6)身体緊張が少しゆるんでくると、あなたの今の気持ちはどうなっていますか?

凡例→少しほっとした、少し楽になっている、少し落ち着いた、など。


身体の緊張が扁桃体の慢性的な興奮を作り出しており、これがうつ・メンタル不調の原因となる慢性的なストレスを作り出すのです。

よって、光イメージによって身体緊張を緩めることができ、それができると扁桃体の興奮を静めることができるのです。

このようなイメージワークを、できたら毎朝、起きがけの布団の中で3分ほどやると気持ちがラクになるでしょう。

また、このようなイメージワークをやっても身体緊張があまり取れないという場合は、(2)に戻り太陽の時間帯を選びなおしてみてください。違う色の太陽によって身体緊張が緩和するという場合があります。

引用元 <https://president.jp/articles/-/22880?page=2> (PRESIDENT Online)

どうでしょうか、リラックスできたでしょうか?

セロトニン神経を活性化する習慣は、ある程度法則があり「考え事から解放されていること」が大切です。


オキシトシンの分泌を促しやすくするには、

自分に共感し つらいときはその辛さを認めて優しい言葉をかける。

好きな人とのスキンシップ・家族との団欒やペットとの触れ合い・マッサージ・癒し音楽・肌ざわりの良い衣類など、日常生活に取り入れていくとよいでしょう。

実のところ・・・

桃体を刺激する」、というのは恐怖や不安感だけではなく

ワクワクする楽しさ・刺激のある食品(甘すぎる・辛すぎる)・ゲームやテレビ・SNSでの討論なども含まれます。

どのようなものが桃体を刺激するのか自覚し、負荷になりうるものは除去していく。

外界からの刺激は、ほどほどの利用を心がけたり しっかりコントロールすることで

桃体を守ってあげる習慣を作ることは体に良さそうですね。


でも直面している課題は、今おきている身体の痛み!

2019年4月に名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学分野の木山博資教授と愛知医科大学医学部の安井正佐也助教の研究グループが、九州大学大学院薬学研究院の井上和秀教授らと共同で行ったマウス動物を用いた実験で、

筋痛性脳脊髄炎慢性疲労症候群(ME/CFS)や、線維筋痛症(FM)でみられる異常な痛みの原因のひとつとして、

通常では意識しない、固有(深部)感覚の持続的で過剰な興奮が、脊髄内の反射弓に沿ってミクログリアを活性化させ、これにより慢性的に痛みが生じていること明らかにしたと発表しました。

引用元 <http://www.qlifepro.com/news/20190426/stress-muscle-tone-pain.html>


「過緊張している部位を緩和する」というとカイロプラクティックやオステオパシー、

指圧、按摩の分野を連想してしまいますが

ただし、こうした代替医療は健康保険は使えないため

生活水準に合う回数しか通えなかったり、施術を受けたことによって身体に不具合を生じても はっきりとした因果関係がなければ自己責任となるデメリットもあります。

また個々の様々な感覚によって、合う・合わないも生じてくることでしょう。


そもそも論、

通うことすら困難なことが多々ある状況下では どれがよいと選択することも難題ですし

夜中ひとりで疼痛に苛まれて いちばん辛いときに なんとかこの「過緊張」をほぐせるような

セルフコントロール術があったらいいのに・・・・・。

(๑˘・з・˘)ブ-


日本独自の民間療法『操体』とは?

昭和初期に仙台の医師、故 橋本敬三氏が 高橋辿雄氏の正體術(整体とは異なる)にめぐり合い、創案・体系づけたものです。

自著『万病を治せる妙療法』(農文協) の中で「人間は動く建物」と説明し、

歪みを治すには苦しい方・痛い方に動かすのではなく その反対側の楽で気持ち良い方に

動かせば良いとする技法を述べ操体法の原理としました。

たしかに、不快感や痛みのある側の筋の緊張を避け

快の方向へ作動する筋を主導筋として収縮させて、拮抗筋である反対の筋を弛緩させることで痛みの要素を取り除き 緩和へと導ける可能性を感じさせます。


「うそかホントかためしてみてください」

それが橋本先生の決まり文句なのだそうです。



さらに、操体法は人間生活全体から捉えて「息・食・動・想」と「環境」 から健康を捉えています。

その中の「息」から、ひとつ紹介させて頂きますので 就寝時に試してみてください。



いかがでしたでしょうか?

心地よさに重点をおいている点に 私自身は興味を持ちました。

実はこの操体法には 寝たままひとりでも出来るものがあるので、

そうたい 操体 SOUTAI」さまの 「Wedテキスト操体」からピックアップし紹介させて頂きたいと思います。

もっと詳しく知りたい方は、サイト様をリンクさせて頂いてるので ゆっくり見に行ってくださいね。


<基本的なやり方>

1.上下または左右にゆっくり動かしてみて、

  動きやすい方向 = 心地よい方向を探す。


2.息を深く吸う。

  そして吐きながら、ゆっくりと快方向に動かす。


3.いい感じの心地よさを、たわめて味わい、息を吐くのと同時に脱力。


4.もう一度、深く息を吸い 余韻を楽しむ。












 

不調で外出できない日も自宅で無理することなく、自身のペースで快へと誘う運動ができれば…と想いから、操体という「妙療法」をほんの少し紹介させて頂きました。


今回の内容は長くなってしまいましたが、ご覧いただき ありがとうございます。



最後に目の疲れによさそうな操体法も紹介させて頂いて、おしまいです♪



 (以上、『そうたい 操体 SOUTAI』:「Webテキスト操体」より抜粋。)

快く掲載の許可を頂いた、サイト運営者さま・関係者さまに心より感謝申し上げます。

(*˘︶˘*).。.:*♡ 

48回の閲覧0件のコメント

©2020 by MADANAI。Created in Wix.com