脳をマネジメントする
今回は 神戸で「リンカイロプラクティック」を経営する、林 碩虎先生から 以前 学ばせて頂いた内容を一部ピックアップして お話を進めていこうと思います。
近年、痛みが慢性化するメカニズムが脳科学の進歩で明らかになってきました。
慢性痛を抱える方と そうでない方では脳画像が全く異なり、
慢性痛画像では「側坐核(そくざかく)」の血流の低下が顕著で、「扁桃体(へんとうたい)」は過活動がみられます。
「扁桃体」は「痛みや不安・恐怖・悲しみ」といった情動を司りネガティブな感情に関わり、逆に「側坐核」は「“やる気”伝達物質産生の部位」で快感を司っています。
痛みという感覚が入ると、大脳の中央下部にある1.5cmほどの神経細胞の集合体である
扁桃体では「嫌な感じだ!」という負の感情が生まれます。 この負の感情が長く持続すると 結果的に扁桃体が不調をきたし、異常な興奮状態になって、痛みの信号がなくても痛みがあるように感じてしまうのです。 この時、日常生活で我慢強くストレスや不安を抱えている人ほど、扁桃体がビクビクし、勘違いで痛みを助長させるのです。
こうした本能的な反応を和らげるのが、脳の中心近くの左右にある2mmほどの器官の
「側坐核」という部位で 痛みを和らげる物質を放出しています。
扁桃体の傍にいて、「大丈夫だよ!元気だせ!」と勇気づけてくれる存在です。
側坐核は、やる気のホルモンである「ドーパミン」によって活性化します。ドーパミンの量が増えると、ビクビクしていた扁桃体は元の状態に戻って、「もう痛くないかも?」と気付き始めます。 扁桃体と側坐核をマネジメントできれば、痛みもコントロールできる!
私達は 朝 起きた瞬間から痛みが意識にのぼり、憂鬱な気分に支配されます。
しかし痛みの程度を昨日と比較すること無く、「今日はこれをしよう!」と考えて
目的の達成度などは期待せずに、少し身体を動かすことによって側坐核にスイッチが入ります。
「痛いけど動かせた!私 凄い!」と素直に褒め称える事が肝心。 もちろん脱力感の時も 同様に実行します。
とはいえ、簡単には思い通りの行動に至らぬことに失望したり
自分を褒める気分にもなれず1つ回復するのに 1年間も費やしてしまうし
気を抜けば 元の状態に戻る。
まだまだだなぁ・・・と難しさを実感してしまいます。
でも 自分を褒めて褒めて、少しずつ笑顔を増やしていきましょうか。
(*˘︶˘*).。.:*♡
こちらの書籍も参考になります♪
慢性疼痛に 完全に蝕まれてしまう前に是非!な1冊。
こちらも なんだか興味をそそる1冊・・・(笑)